SPECIAL

「池田彩オフィシャルウェブサイト限定特別企画」


池田彩が毎月、親しい方や仕事でお世話になっている方を迎えてお届けするスペシャル対談!
第四回は、数多くのアニメソング・ヒーローソングの歌、作詞、作曲を手がける、高取ヒデアキさんをお迎えしました。

池田彩・高取ヒデアキ

池田彩
(以下、I)
最初、高取さんは私のことを写真で見てたんですよね?
高取ヒデアキ
(以下、T)
(ハートキャッチの)オーディションに行けなくて、籠島(「Alright!ハートキャッチプリキュア!」「Let's go!スマイルプリキュア!」などの編曲を担当)や現場にいた人にどういう人が来ているか、情報を逐一流してもらってて。
その中で、彩ちゃんの写真は光るもがあって、で、歌を聞かせてもらったら、いいじゃないですか、みたいな感じで。
I
初めて会ったのは、オーディションの結果が出た後の…レコーディングの前の練習のときですかね?
私の高取さんの印象は…サングラスを掛けてて、服装からしてロック感が漂ってて、プリキュアってかわいいのに、「まさかこんな人があんなかわいい曲を作ってるなんて…」って思いました。
T
プリキュアの現場って、演じる側は女性が多いけど、支えているスタッフは男性が多いよね。
彩ちゃんはハートキャッチが決まったときは、どんな感じだったの?
I
もう、右も左も分からないまま、流れるがままこなすのが精一杯で、追いつけないくらい事がどんどん進んでいくから、とにかく必死でした。
T
じゃあ、今は余裕なんだ(笑)
I
そんなことはないですけど…
でも毎回、自分で課題が見つけられるようになりました。
「ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!」は、私に無かったことを引き出してもらったと言うか、「Alright!ハートキャッチプリキュア!」とは違った感じの曲をいただいたので、私もそれに応えようとすることができた。
「Let's go!スマイルプリキュア!」は、かわいさだけじゃなくて力強さをがんばって出せるようにしたり。
自分もプリキュアとともに徐々に成長できているのかなと思います。
T
彩ちゃんのことはハートキャッチのときから見てるけど、オーディションで決まったときはものすごい期待感があったんだけど、デモとかで初めて歌を録った時は、「あ、まだまだだな…大丈夫かな…」っていう不安は正直あった。
なおかつ、プロデューサーから、ハートキャッチの主人公のつぼみちゃんはおとなしい感じだし、そのときの彩ちゃんは表現がうまく出せないと言うか、無表情なところがあって、それはそれで活かしてほしいっていう話があった。
その後、本番のレコーディングを見て、それまでの間に練習してきているなっていうのはとても感じた。
だから、会うたびに歌いこなしている姿を見ることができて、こちらとしてもサポートしやすかったし、伸びていってくれるのがうれしかった。
I
ハートキャッチでいちばん最初にデモを録ったときは、子供向けっていうことを意識し過ぎて、私も普段と全然違う感じで歌って、やっぱりそれが良くないって言われて。
本番では自分を作らずに、その時の自分を出して歌いました。
T
ハートキャッチのときはあれぐらいの感じがいいと思った。
作り過ぎない程度のかわいらしい表現で。
でも、表情が無いと言いながらも、どんどんいろんな顔が見えてきたから、楽しみだよね。


池田彩・高取ヒデアキ

I
今回、私のオリジナル曲「Road」を高取さんに作っていただきました。
ありがとうございます。
この曲はライブでもショッピングモールでもすごく盛り上がる。
プリキュアの曲とはまた違った、かっこいい曲ですよね。
T
彩ちゃんがソロ活動をやる、っていうお話を頂いて、高取さんが思う池田彩の今後のアーティスト活動を見据えた上で、新しい一面を出してほしいって言われて。
池田彩をどうプロデュースできるか、プレゼンするような気持ちで、気合いを入れて作った。
2曲作って、1曲ボツになったけど(笑)
とにかく、彩ちゃんのかっこかわいい部分を引き出したいと思った。
あと、だいたい人に曲を作るときはレンジを狭く作っちゃうんだけど、「Road」はそういうのを取っ払って、かなり難しく作った。
彩ちゃんならできると思って。
プリキュアの曲はもともと高いんだけど、今回は下(低い音)も意識するような曲を歌ってほしいなと思って。
そういう意味で自由に作らせてもらったし、彩ちゃんならできるっていう勝算もあった。
I
高取さん、籠島さんにディレクションしてもらったんですけど、このときのレコーディングで初めてロックを歌ったので、歌い方もロック感を出せなくて、正直苦労しました。
レコーディングで初めて魂を使い切ったっていうか、それくらい出し切りました。
最初は「私にはこの歌い方はこれ以上できない」って自分で勝手に決め込んじゃって、でも歌っていくうちにちょっとずつ歌えるようになってきて。
自分が勝手にここまでしかできないって限界を決めてたな、って思って。
だから、Roadのレコーディングは今の自分の限界を超えた瞬間でした。
それで、他の曲の歌詞に限界を超えた瞬間のことを書きました。
T
俺自身も、彩ちゃんに違う次元に行ってほしいな、っていうのがあった。
(ボーカルの)テクニック的には、子音を出せるアーティストが表現力が豊かっていうか、大事なところで、それを彩ちゃんにやってほしくて、ブースまで入ってレクチャーしたよね。
彩ちゃんは苦しんでたかもしれないけど、俺は楽しかった。
ノリノリでレコーディングしてた(笑)
それ以降は彩ちゃんの歌い方って、すごい変わったと思う。


池田彩・高取ヒデアキ

T
今までのレコーディングの経験が、「Let's go!スマイルプリキュア!」にもつながっているんじゃないかな。
I
私も自分でそういうのを感じます。
T
「Let's go!スマイルプリキュア!」はすごく難しい曲なんだけど、彩ちゃんの飲み込み方が以前とは全然違ったし、そこでも子音を強く出すようにディレクションした。
「曇らせない」の「ク」とか、隠さず思いっきり突いて出すとか、そういうのが六ッ実さんの詞と相まって、とても力強くなったな、っていうのがあるよね。
I
実は「Road」も「Let's go!スマイルプリキュア!」も、演奏はZ旗ですよね。
私が最初にZ旗を聞いたのは池袋のライブハウスで、そのときは「Alright!ハートキャッチプリキュア!」を歌うって発表された直後で、ステージで紹介してもらいました。
高取さんの容姿からして、ライブもものすごいロックなのかと思ったら、管楽器があったりとか、おしゃれな感じだった。
T
まるで俺の容姿がおしゃれじゃないみたいだな(笑)
I
いやいや(笑)
バリバリなロックっていう勝手なイメージがあったから…
T
彩ちゃんの楽曲で俺が携わったものは、だいたい誰かしらZ旗が関わっているよね。
いつか一緒にライブをやりたいよね。
まだ彩ちゃんのバンドでのライブ見てないんだよね。
今度いつ?
I
5月20日に渋谷と、6月9日に大阪です。ぜひ来てください!
T
お客さんぜったい入るよね。
「スマイルプリキュア!」も人気あるし。
面白いよね、「スマイルプリキュア!」。
ぶっちゃけた話、ハートキャッチ、スイート、スマイルって歌ってきて、どのシリーズが一番思い入れがあるの?
I
どれだろう…思い入れはどれも同じぐらい強いけど…
ハートキャッチは、初めてソロで、しかもプリキュアを歌うことになって、ここで私の人生が変わったっていう思いがあります。


池田彩・高取ヒデアキ

I
Z旗って、最初は路上ライブをやってたんですよね?
T
そう。
みんなそれぞれデビューしてたんだけど、いろいろなことに捕われずにライブをやれるときにやりたいって思いがあって。
でもZ旗は人数が多いから、なかなかスケジュールが合わなくて、ライブハウスを押さえるのが大変だったんだよね。
路上だったらぱっと集まってできるからね。
I
メンバーはどうやって集まったんですか?
T
もう、人とのつながりがつながりを呼んで、みたいな感じで。
ただ、ドラムの研二君は俺がデビューする前からプロの先輩としてサポートしてくれてて、デビューした後もサポートメンバーとしてツアーを一緒にまわってて。
籠島と研二君がすごく仲良くて、そこからつながっていった。
新宿で路上ライブをやってたんだけど、CDは飛ぶように売れるし、お客さんもすごい集まってくれるし、新宿を席捲するぐらいの感じで、スリリングですごく面白かった。
それで、彩ちゃんが路上ライブやるって言ったときに「新宿がいいよ」って軽く言っちゃったんだけど、ほんとに新宿でやることになって、結構危ないから心配になってきちゃって。
だから最初の彩ちゃんの路上ライブのときは、影からこっそり見てたんだけどね。
そしたら、心配する必要ないくらい堂々とやってて、お客さんも見に来てくれてたから、これなら大丈夫かなって思った。
そういうガッツはすごいあるよね。
I
Z旗もアルバム出しましたよね。
詞を高取さんが書いてるんですよね?
曲も作って、詞も書いてって、すごいですよね。
T
とりあえず自分で何でもやってみたいんだよね。
CD作るのも、売るのも、できるものは全部自分でやってみたいっていうのがあって。
I
Z旗ってバンド名はどういった意味でつけたんですか?
T
Z旗を始めようと思ったのは、ハリケンジャーが終わった後。
ハリケンジャーをやってるときは、それまでの音楽活動とは全然違って、子供たちの前で歌ったりとか、大きい会場で歌ったりとかして、すごい楽しかった。
ハリケンジャーで1年間、全国をまわっているうちに、この大きいステージでバンドでライブができたらいいな、っていうふうに思って。
それで、ハリケンジャーが終わってひと段落ついたときに、昔、目指していたバンドでもう一回やりたいって。
このバンドが出来なければバンドの夢は諦めよう、っていう意気込みで、これが最後っていうイメージで。
ライブも限界までやろうっていう、いつも背水の陣の気持ちで歌おう、っていう意味を込めて、このバンド名をつけました。
I
「青盤」っていうタイトルはどうしてつけたんですか?
T
Z旗って、黄、黒、赤と青の4色あるんだよね。
今まで出したアルバムは、タイトルは別にあったんだけど、通称で黄盤、黒盤、赤盤って呼んでて、今回が最後の色だから、通称じゃなくてそのままタイトルにしましょう、っていうことで「青盤」にしました。
『episode 1』っていうタイトルはなんでつけたの?
I
高取さんのお話を聞いてて、ちょっと通ずるところがあるんです。
初めてのワンマンライブを昨年11月にやって、高取さんもさっきこのバンドでできなかったら諦めるっておっしゃってましたけど、私もこの初めてのワンマンでお客さんをいっぱいにできなかったら、オリジナル曲の活動は諦めよう、っていう気持ちで臨んで、そのときのライブのタイトルを「episode 0」にしたんです。
成功したら次につながるし、だめだったら「0」で終わるっていう意味を込めたんです。
おかげさまで成功して、アルバムも出せることになって、次への一歩っていう意味で『episode 1』にしました。
だから、今後「2」「3」ってつながるようにがんばります。
T
なるほど…うちのバンドの後追いだよね(笑)
I
そうなんですよ(笑)
私も路上ライブから始まったし、なんか似てるなと思って。
T
お互い暑苦しいよね(笑)
おれはワーワー言うほうだけど、彩ちゃんは静かに沸々と。
その自分を奮い立たせるモチベーションはどこから来るの?
I
とにかく歌手になりたいっていうのと、もっと上を目指したいっていう気持ち…かな…
T
みんなそうなんだけどね。
でもだいたいさぼってしまうんだけど、彩ちゃんはその若さでいろいろポジティブに考えてるなぁ、と思って。
どこからそのエネルギーが出てくるんだろうって。
誰かを見返してやろうとか、潰してやろうとか(笑)
I
そういうのは無いですけど。
歌うことが大好きだし、もっとうまくなりたいから、自分がやりたくて努力して頑張ってて、ちょっとずつ成長していって、そういうことを見てる人は見てくれているので… 向上心があるんですかね?
T
すごいね。
めんどくさくなったり、勘違いしたり、ほんとにいやになっちゃったり、気持ちの中にブレが出てきちゃうことがあるんだけどね。
気持ちがどっしりしているというか、彩ちゃんはどこか男らしい(笑)ところもあるんだよね。
I
最後に。
ハリケンジャーで子供たちの前で歌って、接するようになって、自分の中で変わったことってありますか?
T
歌のお兄さんを自分がやるとは思っていなかったから、たぶん、若いときだったらできなかったと思う。
なんか、小さな自分のプライドっていうか、つまらないビジョンのために断ったと思うんだよね。
でも、挫折をしたり、鼻っ柱を折られるようなことが何度かあって、その中で、アニソンの世界に入ることになった尊敬する恩師に出会って。
デビューして、その後うまくいかなくて、すごい大変だったときにその人に救われたことがあって。
だから、その人には絶対に恥をかかせないっていうか、その人から頼まれたことに関しては、絶対に求められたこと以上の結果を出す、そうやってやってきたことが俺の中での向上心になった。
人との出会いの中でハリケンジャーを歌うことになって、自分の変な殻が取れた。
あとは、対等な目線で子供たちと接することができるようになったかな。
I
私も初めは子供たちとどう接していいかわからなかったんですけど、先輩方の背中を見て勉強して、純粋に歌ったり踊ったりしてくれる子供たちを見て、楽しく会話ができるようになりました。
この前もイベントで、子供たちの歌声で音楽がかき消されるくらい思いっきり歌ってくれて、感動しました。
T
7月は講談社のイベントも一緒に出るし、楽しみだね。
今度ぜったいにZ旗と一緒にライブやろうね。
I
ぜひぜひお願いします!
 

高取ヒデアキ
伸びやか且つ力強い高音ボーカル、作詞と作曲の引き出しの多さで、数多くのアニメソング・ヒーローソングを歌、作詞、作曲として携わる。
特に2002年「忍風戦隊ハリケンジャー」オープニングテーマ『ハリケンジャー参上!』の歌唱を担当してからは、2012年に至るまでエンディングテーマや挿入歌など戦隊シリーズに毎年関わる。
またプリキュアシリーズでは数々のOP、ED、挿入歌を作曲し、現在放送中の「スマイルプリキュア!」OP、EDも作曲をしている。
サウンドプロデュース、ソロ活動と共に、バンド『Z旗』のVo.TAKAとしても精力的に活動中。

オフィシャルサイト
http://www.starball.jp/takatori/


オフィシャルブログ
http://blog.goo.ne.jp/takatorihideaki/

ページのトップ